天なびコラム

第7753話

2022年01月18日

電気自動車と冬の運転

世界的に進むEVシフトの流れのなか、年末にトヨタがEV戦略に関わる発表を行い、2030年までに電気自動車の世界販売台数を350万台とする目標を掲げました。また、年始恒例の箱根駅伝では、トヨタのEVシリーズである「bZシリーズ」の第一弾となる「bZ4X」が初めて公道で披露され話題になりました。

私も近未来感のあるスタイリッシュなフォルムにワクワクさせられ、車を買うならEVがいいのか考えるようになりました。ところで、EVで気になるのは、冬場の「燃費」ならぬ「電費」です。電費とは、電気自動車のエネルギー効率を測るために使う、1kWh当たりの走行距離のことです。ガソリンエンジンを搭載している車の場合、エンジンから発生する熱を暖房に利用していますが、熱源が少ないモーターで駆動する電気自動車は排熱を利用することができないため、駆動用のバッテリーを消費して、暖房を稼働させています。そのため、雪山など極寒の地で、ガンガン車を暖めながら走行すると、途端に電費が悪くなってしまいます。

雪国に住んでいたり、スキーやスノボなど、冬のアクティビティを楽しむために雪山に出かける際には、バッテリー残量を気にかけながら運転する必要があります。まだまだ、充電スポットも少なく、万が一「電欠」を起こしてしまった場合には、最寄りの充電スポットまでレッカー移動しないといけない場合もあるようです。

こういったことを考えると、雪国では電気自動車は使えないのでは?という声も聞こえてきそうですが、メーカーもボディの断熱性能を高めたり、暖房システム自体の効率化をしたりと対策を進めています。また、日本より寒いノルウェーでは、政府主導で積極的にインフラを整備したり、EVに対する減税を実施するなどして、すでに新車販売台数のうち、EVが全体に占める割合が65%に達しているそうです。

もちろん、日本とノルウェーではエネルギー事情などが異なる部分もあり、一概に比較はできませんが、インフラ整備や技術の向上によって、冬のバッテリー問題を気にすることなく運転できる未来に期待したいですね。


執筆者:ドローン

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